悪いハイパーカジュアルゲームの見直し方を知っていますか?
悪いハイパーカジュアルゲームは収益化まで辿り着けないことが多いです。
その理由は、ハイパーカジュアルゲームは収益化の前にひたすらテストを行うから。
ハイパーカジュアルゲームは集客を広告に頼っているため、マーケティングには莫大な広告費がかかります。
この広告費を無駄にしないために、テストで目標CPI(1つのインストールにかかった費用)を達成したハイパーカジュアルゲームだけを世界に展開し、収益化しているのです。
それでは、収益化に辿り着けなかった「悪いハイパーカジュアルゲーム」はどのように見直せば良いのでしょうか?
見直し方のポイントを押さえれば、悪いハイパーカジュアルゲームを大ヒット作品に大変身させられるかもしれません!
■目次■
まず、どのような基準で「悪いハイパーカジュアルゲーム」と判断されてしまうのでしょうか。
デベロッパーからすると我が子のように可愛いアプリも、市場に出ると厳しく判断されてしまいます。
あまりインストールされないと、悪いハイパーカジュアルゲームとみなされてしまいます。
ユーザーにプレイしてもらうためには、まず「App Store」や「Google Play」などからハイパーカジュアルゲームをインストールしてもらわなければいけません。
しかしゲームの目的が分かりにくかったり、プレイしたくなるビジュアルがないと、なかなか思うようにインストールされないのです。
ハイパーカジュアルゲームは主に動画広告を利用して集客をします。
インストールされるためには、先ほど挙げたゲームの目的やプレイしたくなるビジュアルをこの動画広告に詰め込み、短い動画の中でユーザーを「このアプリおもしろそう」→「インストールしなくちゃ」という心理に導く必要が。
ゲーム自体がおもしろく、その上そのおもしろさを動画上でうまく表現できなければならないのです。
また、リテンションが低いことも悪いハイパーカジュアルゲームの特徴です。
リテンションとは、ユーザーがハイパーカジュアルゲームをインストールしたあとどれくらいの期間プレイし続けるかを示す指標のこと。
長い期間プレイされるとアプリ内の広告が多く再生され、再生回数等に応じて収益が発生します。
反対に、リテンションが低くなると広告が再生されず収入が減少してしまうのです。
たくさんインストールされても、リテンションが低いとLTV(1ユーザーがもたらす収益)が低く赤字になってしまいます。
ハイパーカジュアルゲームが収益を上げるためには「CPI<LTV」を達成していることが必須。
リテンションが低いと、収益よりも費用の方が多くなってしまう可能性があるのです。
しかし、悪いハイパーカジュアルゲームの見直し方が分からなければ、インストールもリテンションも低いままになってしまいます。
今回は悪いハイパーカジュアルゲームの見直す項目を5つご紹介しますので、ぜひ一つ一つチェックしてみてくださいね。
まず「ゲームの目的が分かりやすいか」を確認しましょう。
ハイパーカジュアルゲームは、「どんな動作でプレイできる、どんなゲームなのか」が一目で分かるのが理想です。
少しでも複雑だとユーザーが混乱してしまい、インストールされてもすぐに離脱(アンインストール)されてしまいます。
年齢や国籍にかかわらず誰でも分かるシンプルなルールかを確認しましょう。
もし少しでも分かりづらい部分があれば見直して、簡単なルールに変更するとCPI・LTVの改善につながります。
悪いハイパーカジュアルゲームは難易度が適切でない可能性もあります。
リテンションを高く保つためには、ユーザーがプレイしやすい難易度が大切です。
例えば、解けそうで解けない問題が出るクイズ番組は、テレビに食いついて見てしまいますよね。
反対に、全く知らない分野のクイズ番組は見ないでしょうし、小学生レベルのものなら簡単に答えが分かってしまってすぐにテレビを消してしまうでしょう。
ハイパーカジュアルゲームも同じです。
ユーザーの興味を引き付けるためには「適切な難易度」のゲームであることが重要となります。
悪いハイパーカジュアルゲームは難しすぎる、もしくは簡単すぎる可能性があるので一度見直してみましょう。
愛されるハイパーカジュアルゲームを作成するためには、ユーザーに達成感を与えることも大切です。
想像してみてください。
ハイパーカジュアルゲームをプレイして、ステージをクリアしても何も起こらない。
せっかく頑張ったのに、がっかりするのではないでしょうか。
ユーザーがステージをクリアしたり、ハイスコアを叩き出したときは「Congratulations!!」「Well done!!」などと表示して達成感を与えることが大切。
ルールがシンプルだからこそ飽きさせない工夫が必要なのです。
また、ハイパーカジュアルゲームの目的そのもので達成感を与える手もあります。
例えば「Tangle Master 3D」というハイパーカジュアルゲームは「絡まっている紐を解く」ことがゲームの目的です。
紐が解けたときの達成感を一度味わえば「またプレイしたい!」と思うのがユーザー心理。
悪いハイパーカジュアルゲームは、ユーザーに達成感を充分に与えていないかもしれません。
ヒットするハイパーカジュアルゲームには必ず「中毒性」があります。
プレイする手が止まらず、気付いたら寝る直前までハイパーカジュアルゲームをしていた、なんてことも。
ゲームに中毒性があると、1ユーザーごとのプレイ時間が増えリテンションが上昇します。
結果としてアプリ内の広告の再生回数が増加し、収益アップにつながるのです。
悪いハイパーカジュアルゲームは「中毒性があるか」を意識して見直してみてください。
また、広告の入れ方が適切かも悪いハイパーカジュアルゲームを見直すポイントです。
広告を入れるタイミングや量が悪いと、たとえ中毒性があるゲームでもすぐにアンインストールされてしまいます。
盛り上がってきたところで広告が入り、ミスクリックしてアプリを閉じてしまうあのフラストレーションを感じたことがある方も多いはず。
ハイパーカジュアルゲームを楽しんでプレイしてもらうためには、邪魔にならないように広告を配置する必要があるのです。
悪いハイパーカジュアルゲームの見直し方を理解していただけましたか?
正しい見直し方を知り一つ一つ改善できれば、悪いハイパーカジュアルゲームも収益化の段階に進むチャンスがあります。
ちなみに、見直す際のポイントはユーザーの立場になって考えること。
例えば広告の設置位置を決める際に「広告をたくさんクリックして欲しい」という開発サイドの思いを優先してしまうと、つい広告の量を増やしてしまいがち。
しかし結果として、ユーザーにとってハイパーカジュアルゲームをプレイするのが煩わしくなってしまい、リテンションが下がってしまうのです。
「多くのユーザーにインストールしてもらい、長い期間プレイしてもらう」という目的を忘れずに、悪いハイパーカジュアルゲームを見直してみましょう。
ちょっとした工夫が、ハイパーカジュアルゲームをヒットに導いてくれるかもしれません。