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ハイパーカジュアルゲームには、ユーザーを惹きつけてやまないヒット作品が沢山あります。
億単位の収益を上げるモンスター級アプリも少なくありません。
そんな人気アプリに共通する要素が「中毒性」なんです。
中毒とは、物事に依存し周りが見えないほど夢中になっている状態です。
やめられないとまらない、体に悪いと知りつつスナック菓子を摘まむ手。
かっぱえびせんを食べる時のように我を忘れてのめり込んでしまう魅力こそ、ヒット作の条件であり、LTV(ユーザー一人あたりがもたらす収益)を上げるコツでもあるんです。
それでは、ハイパーカジュアルゲームにおける中毒性の正体に迫ります!
ここでは、ハイパーカジュアルゲームの中毒性を構成する4つの要素を解説します。
「かっぱえびせんみたいに病みつきになるゲームを作りたい!」という方は、ぜひ以下の要素をゲームに取り入れてみてくださいね!
中毒性のあるゲームに共通しているのが、適切なプレイ時間です。
理想は1ステージ1分以内でクリアできること。
スキマ時間にパパっと楽しめる手軽さは、ハイパーカジュアルゲームの大きな魅力です。
1ステージに50分かかるゲームと、1分くらいでサクサク進められるゲーム。
後者の方が家事の合間、勉強や仕事の休憩中に気軽に遊べるんですよね。
1ステージがすぐに終わるので、「あともう1ステージだけ…!」と止めるタイミングを失ってしまいます。
適切なプレイ時間設定は、時を忘れてゲームに没頭してしまう中毒性を生み出すんです。
プレイ時間以上に大事なのが、ゲームの難易度です。
難易度は、ゲームの面白さを決定づける重要な要素。
歯が立たないほど難しいとプレイヤーはやる気をなくしてしまいますし、逆に簡単すぎるとすぐに飽きてしまいます。
ちょうど良い難易度設定こそがプレイヤーを熱中させ、離脱を防ぐカギになるんです。
ゲーム初心者でも少し頭を使えば短時間でクリアできるくらいが理想。
とはいえ、最初から適度な難易度を見極めるのも非常に難しいですよね。
アプリをリリースしたらプレイヤーの継続率や反応をこまめに分析し、改善を繰り返していくのがベストでしょう。
「見た目」も中毒性の一因です。
なぜか見たくなる、タップしたくなる映像やデザインは、気づけば毎日アプリをいじってしまう中毒性を生み出します。
たとえば後に紹介するJelly Fillというゲームでは、ゼリーのプルンプルンとした質感が病みつきになって仕方ないんですよね。
「もっとみたい…もっと触らせて…!」とプレイヤーに思わせるデザイン性が重要です。
ゲームに深みを出すために必要なのが、やり込み要素です。
たとえ適切な難易度、プレイ時間、デザイン性を満たしていても、最低限のやり込み要素がなければプレイヤーはすぐに飽きてしまいます。
中毒性を高めるためには、ステージを進めるごとに難易度や使用可能キャラクター、報酬などにバリエーションをもたせる必要があるんです。
多くのプレイヤーが求めているのは、「クリアした自分凄い!」と思える満足感と、「この先はどんな報酬、ステージが待っているんだろう」という好奇心を満たしてくれるゲーム。
やる気を削がない適度な範囲での難易度調整や、難しいステージをクリアしたプレイヤーへの報酬アップなど、やり込み要素を取り入れてみましょう!
ここからは筆者イチオシ!中毒性が高い注目のハイパーカジュアルゲームを4つ紹介します。
ゲームアプリの開発を志す方にとって参考にしたい作品ばかりなので、ぜひ試しに遊んでみてくださいね。
Rescue CutはAppstoreで1位に輝いたこともある大ヒットゲーム。
リリース後1年と4か月で2億ダウンロードを達成した実績は、ハイパーカジュアルゲームの世界でもトップクラスの数字です。
ルールは超簡単。
ロープで縛られた主人公を部屋から脱出させるだけです。
殺し屋や猛獣、障害物が邪魔してくるので、ロープを切る順番を間違えると…。
こうなります。
このちょっとグロくも可愛い感じがまたクセになるんですよね。
初心者でも少し頭を使えばクリアできる難易度設定は見事。
ステージを進めると、ユニークな見た目をした新キャラクターが使用可能になったり、障害物の種類が変わったりするので、飽きることなく楽しめます!
こちらの記事では、Rescue Cutの魅力や成功した理由について詳しく解説しています。
ぜひ併せてご参照ください!
→猛スピードで2億DL突破!「Rescue Cut」の魅力とは?ヒットアプリから見る成功の秘訣
Jelly Fillは、様々な形のゼリーを、ピッタリ空間に当てはめていくパズルゲームです。
大人気パズルゲーム「テトリス」のブロックがゼリーになった感じ。
先ほども少し触れましたが、このゼリーのプルプルした質感がたまらなくクセになるんですよね。
形の固定されていないゼリーだからこそ、謎解きの幅も広がるんです。
たとえばこちらのステージ。
ゼリーの柔軟な形を考慮することでクリアできるようになっています。
ゼリーのかわいらしいデザインと一筋縄じゃいかない絶妙な難易度設定が中毒になるパズルゲームです!
Roof Railsはキャラクターを操作し、障害物を避けながらゴールを目指すランゲーム。
個人的には、洗練された高層ビル群の世界観がとても好みです。
空を渡るレールを使うためには、コース中に落ちているアイテムを獲得し、キャラクターがもっている棒を長くしておかなければなりません。
棒の長さが足りないと…落ちてしまいます。
最後はレールを滑走して勢いを付けながらジャンプ!
スキージャンプのようにより奥のゴール地点を目指します。
ステージが進むと、コース中の障害物が増え、十分な棒の長さを確保しにくくなります。
少し頭をつかって走行ルートを選択しなければならず、程よく遊びごたえがあるスマホゲームです!
What The Fightは、フィールド内で敵と戦い最後まで生存することが目標のサバイバルゲーム。
敵全員の体力を0にするか、フィールド外に押し出すとクリアとなります。
フィールド内に落ちているアイテム(箱やボウガン、チェーンソーなど)を上手く使って攻撃するのがクリアのコツ。
ステージが進むと足場が狭くなったり、自動車が突っ込んできたりと結構難しくなってきます。
子供の頃格闘ゲームにハマっていた筆者にとっては、中々懐かしくてツボなゲームでした。
ただここまで紹介してきたゲームと比べると、1ステージ当たりのゲーム時間は長めで難易度もやや高いかなと。
サクサク楽しむというより、「少し多めに時間をとって没頭したい!」という方におすすめのハイパーカジュアルゲームです。
個人的に一番気に入ったのが、キャラクターのデザイン性。
ステージを進めると使えるようになるキャラクターたちが、格闘ゲームに似つかわしくないゆるキャラばかりなんです。
見てください、この気の抜けた表情。
こんなゆるふわキャラたちが椅子やブロックを振り回しボウガンを打ちまくって戦うというギャップだけでも、中毒性が高すぎます!
今回は、ハイパーカジュアルゲームにおける中毒性の正体と、中毒性の高いおすすめゲーム4選を紹介しました。
上記の要素を取り入れることで、ハイパーカジュアルゲームの中毒性を劇的に高めることができます。
ゲーム開発の基本である「ユーザー目線」を忘れないこと。
「自分がプレイヤーだったらハマれるかどうか」を追求していけば、多くのユーザーを中毒にするヒット作品を開発できるはずです!