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ハイパーカジュアルゲームというスマホゲームアプリのジャンルをご存知でしょうか。
(まったく知らないよ!という方はまずこちらの記事からご覧ください。)
市場規模が大きく、ヒットすれば何億という収益が見込める夢のようなゲームジャンル。
しかもまだまだブルーオーシャンであるため、参入するなら今がおすすめなんです。
ゲームアプリ開発をしたことがある方はもちろん、ない方も参入することができます。
ハイパーカジュアルゲームを制作するにあたって、照準が日本にあってはなかなか成功にたどり着くことはできません。
ハイパーカジュアルゲームの特徴の1つとして、世界中の誰もがプレイできることが挙げられます。
つまり国籍関係なくプレイできる内容でなければならないのです。
その理由は、市場規模の大きさ。
ハイパーカジュアルゲームは世界的に飛躍しているジャンルであり、狙うならこの大きな市場を逃す手はありません。
まずは日本向けにリリースして少しずつ世界に向けて調整してもいいのですが、ハイパーカジュアルゲームの世界は移り変わりが早いため、それでは出遅れてしまいます。
もしかしたらどこかでアプリのアイディアを盗まれ、先に世界展開されてしまうかもしれないのです。
そのため、最初から世界展開を見据えた内容で制作しておくことをおすすめしています。
では世界中でヒットするようなハイパーカジュアルゲームを作るにはどうしたら良いのでしょうか。
実は良いハイパーカジュアルゲームを作るのはそう難しくありません。
これまでリリースされてきたハイパーカジュアルゲームの傾向をしっかり掴むことで、どのようなポイントを押さえておけばいいのかがわかってくるのです。
そこで、今までヒットしてきたハイパーカジュアルゲームからわかるヒット要因についてご紹介していきます。
これからハイパーカジュアルゲームを作りたい方、今まで作ってきたのになかなかヒットしない方必見です!
ではさっそくヒット要因を1つずつご紹介していきましょう。
ハイパーカジュアルゲームにおいて鍵となるのが「広告」。
ハイパーカジュアルゲーム業界において広告というと”集客“と”マネタイズ“といった場面が浮かぶかと思いますが、ここでは”集客“に焦点を当てていきたいと思います。
ハイパーカジュアルゲームは集客のすべてを広告配信に頼っています。
そのためより多くのユーザーにインストールしてもらうには、広告が命であるといえるのです。
その命である広告をより良いものにするには、広告が再生されてほんの数秒の間に魅力をすべて詰め込むことが大切。
最初の数秒を見ただけで「このゲームやってみたい」と思わせなければなりません。
難しいことのように思えますが、無駄な要素を省いていけば意外と簡単。
広告で見せるべきはゲームの目的と達成した時の快感です。
何をどうすればクリアできて、クリアできるとどんな快感が待っているのか。
これらをうまくプロモーションできれば多くのユーザーはアプリをダウンロードしてくれます。
また、失敗例を見せて「私ならもっとうまくやれる!」と思わせるのも効果的です。
この手法はかなり多くの広告に使われているのを目にします。
とにかく広告はゲームの内容と同じくらい大切なもの。
様々な広告を打ち出してはテストをするというステップを継続して繰り返し、CPIという顧客獲得コストを下げる必要があります。
動画広告やマーケティングに自信がない方は、パブリッシングを利用してパブリッシャーに制作してもらうのもいいのではないでしょうか。
当たり前のことのようで意外と盲点になりやすいのが「わかりやすさ」。
ゲームを作った本人には当たり前にわかっていることも、初めてゲームを目にした人からするとわからないことは多いものです。
ハイパーカジュアルゲームは言語やチュートリアルに頼らないことが多いため、かなりわかりやすい内容でなければゲームの目的やプレイ内容は伝わりません。
例えば「Cut the apple」というタイトルのアプリ画面上にりんごと包丁のイラストだけが表示されているとします。
アプリ名からしてりんごを切るゲームだということは明白ですが、ユーザーがそのアプリ名をどこまで意識しているかはわかりません。
画面を見るだけでは、プレイヤーはこのりんごを切ればいいのか、皮をむけばいいのかという判断がつかないのです。
アプリを制作した側からは明白な事項も、ユーザーからしてみれば煩雑でわかりにくいものである可能性を考えることが大切。
常にユーザー目線でアプリを俯瞰し、できれば第三者にプレイしてもらうことで都度フィードバックをもらうよう心がけてみてください。
レベルをクリアしていくゲームであれば、チュートリアル代わりになるような簡単なステージをいくつか用意した上で本題に入ることもテクニックの1つです。
ハイパーカジュアルゲームはとにかく手軽である必要があります。
なぜならプレイするタイミングが暇つぶし時間だから。
電車の中や横断歩道待ち、会社の休憩時間などほんのちょっと時間が空いた時に楽しめるアプリをハイパーカジュアルゲームに求めているユーザーが多いのです。
もしゲームの性質上プレイ時間が長くなってしまうのであれば、一度閉じても次開くときは同じところから再開できるなどの工夫が必要。
でないとちょっとした時間にプレイしようと思うことができず、ユーザーはそのうちゲームを開かなくなってしまいます。
そうなるとLTV(ユーザーが1つのアプリに対してどれだけの売上に貢献してくれるかの指標)が下がってしまうことに……。
プレイ時間の理想は30秒程度。
長くても1分以内にはおさめたいところです。
ハイパーカジュアルゲームに限らないのですが、一度ヒットアプリが出ると競合他社はどんどん真似をし、似たようなアプリがたくさん出てきてしまいます。
そうするとランキングやストア内が同じようなアプリで溢れてしまうということもあり得るのです。
ハイパーカジュアルゲームのトレンドは移り変わりが早く、そのトレンドに乗れるかどうかもかなり重要です。
ただ、他のアプリを丸パクリするのではなく、何か新しい要素を追加してリリースしなければユーザーには刺さりません。
トレンドに乗るという点でも「新しさ」は重要なのです。
もちろんトレンドに乗るだけでなく、トレンドを作ることもできます。
ハイパーカジュアルゲームを1つヒットさせれば他のデベロッパーがそれを真似しだし、トレンドが生まれていくこともあるのです。
そのためにも重要となってくるのは「新しさ」。
他のアプリにはないデザイン、おもしろさ、ユーザーへのフィードバック、中毒性といった要素があるとトレンドを生みやすくなります。
新しさを追求するのに大切なのは日々のアンテナとひらめきです。
日常のあらゆるところにハイパーカジュアルゲーム制作のヒントが隠されているので、ぜひアンテナを張って過ごしてみてください。
ハイパーカジュアルゲームはダウンロードされることもとても大切ですが、長くプレイしてもられればもらえるほど収益は上がります。
つまりリテンション率を上げることが重要なのです。
リテンションを増加させるためには、ユーザーに「今日もプレイしたい」と思ってもらうことが大切。
そのためにはゲームに中毒性を持たせることが重要となります。
中毒性を持たせるためにできることはたくさんありますが、ここではゲームの難易度、デザイン、テーマ設定について触れておきます。
ゲームの難易度設定はすごく難しく、アプリをリリースした後も何度も修正が必要な部分です。
簡単にクリアできてもつまらないし、かといって難しすぎると離脱の原因になります。
その絶妙なレベル感を維持するために、ユーザーの動向を見ながら修正を続ける必要があるのです。
デザインやテーマ設定も中毒性にはかなり重要な鍵となります。
見ていて楽しくなるようなデザインや、なぜか気になってしまうテーマを見つけることができたらそのハイパーカジュアルゲームはヒットする可能性が高いと言えるでしょう。
なぜか毎日開いてしまう、そんなハイパーカジュアルゲームを作るためにはデザインやテーマ設定に凝る必要があるのです。
いくつかヒット要因と思われるものをご紹介してきましたが、重要なのは試してみること。
自分では絶対にヒットすると思っていた企画・アプリも、いざリリースしたらまったくダウンロードされないなんてことはザラにあります。
そのためにはまず簡単なアプリを作成し、広告を流してみることがおすすめ。
ヒットすれば億単位の収益が見込めるハイパーカジュアルゲーム。
ぜひこのビジネスへの第一歩を踏み出してみませんか?
また、私が書いたハイパーカジュアルゲームレビューもぜひ参考にしてくださいね!