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こんにちは、ハイパーカジュアルゲーム大学ライターのこまこです。
アプリストアには、日々多くのスマホアプリがリリースされています。
もちろんハイパーカジュアルゲームというジャンルも例外ではありません。
しかし残念ながらその全てがヒットするわけではなく、中にはほとんどの人の目に触れないまま消えていくアプリもあるのです。
自分が企画/開発/デザインしたハイパーカジュアルゲームがそうなってしまったら?
悲しくて考えたくもありませんが、まったくもってありえないことではありません。
そんな失敗ともいえるリリースはどうして起こるのでしょうか。
運もあるのかもしれませんが、ここで考えたいのは運以外の部分。
アプリの失敗には必ず原因が存在します。
今まで多くのハイパーカジュアルゲームをプレイし、レビューしてきた経験から、失敗するアプリの特徴がわかってくるようになりました。
そこで、ハイパーカジュアルゲームがダウンロードされない、またはダウンロードされたとしてもプレイされない主な理由をご紹介していきます。
この記事は一度でもハイパーカジュアルゲームを作ったことがある人向けの記事ですが、始める前に失敗から学びたいという人も大歓迎です!
ではさっそくハイパーカジュアルゲームの敗因をご紹介していきましょう。
まずはアプリがダウンロードされたあとの原因から。
つまりダウンロードはされたのにプレイされないという部分にフォーカスしていきます。
ハイパーカジュアルゲームは老若男女誰にでもウケるゲームを作成することが基本です。
国籍、年齢、性別問わずプレイできなければ、世界的ヒットを見込むことはできません。
そうはわかっていても難しいのがテーマ選び。
例えばスポーツ系のゲームを作ろうとすると、男性向けに偏りがち。
人気のある着せ替え系にしようとすると、今度はユーザーが女性に偏ります。
さらにはトレンドを意識する必要も。
難易度についてもそうです。
難しく作りすぎてしまうとマニアにしか受けない内容になりますが、簡単すぎると子供向けだと思われることも。
どこかしらに偏りがあると、そのゲームをプレイする人の幅が狭まってしまいます。
あらゆる角度から自分のアプリは万人ウケするかを考えることが大切です。
アプリ内広告はハイパーカジュアルゲームにとって唯一の収入源。
となると、あらゆるところに貼っておきたくなってしまう気持ちはわかります。
しかし、広告が多すぎるとユーザーはどんどん離脱。
かえって収益が下がってしまうのです。
広告にはクリック型、リワード型、インプレッション型といった種類があります。
こうした様々な形態の広告をうまく組み合わせることで、広告の煩わしさを最小限に抑える努力が必要です。
広告に関してはリリース後もしっかりケアする必要があります。
ユーザーの動向を見て、どこで離脱しているのか、どの広告に煩わしさを感じているのかをしっかり見極めて少しずつ調整していきましょう。
しっかりと広告を見せたい場合は、広告を見ることによって得られる報酬を有意義なものにするのがおすすめ。
よくあるのは「動画を見ればもらえるコインが3倍」「動画再生でアイテムゲット」など。
ヘビーユーザーが多ければ多いほどこうしたリワード広告は効果があるので、ぜひ試してみてください。
ユーザーは何かリスクのあるプレイをしたときに、それに見合ったフィードバックがないと離脱していきます。
例えばパズルゲーム。
通常10ターンでクリアするところを、素晴らしいプレイによって5ターンでクリアしたとします。
プレイヤーはその優秀なプレイを誇るはずです。
にもかかわらずなんの褒め言葉もなく、報酬もなかったらどう思いますか?
プレイヤーは、自分はすごいのだと感じたいもの。
素晴らしいプレイをしたら褒めて欲しいし、その分のフィードバックを受け取りたいのです。
通常のクリアに加えてパーフェクトには追加で報酬を与えるなどの仕組みを作っておきましょう。
ハイパーカジュアルゲームにはチュートリアルがないのが理想的。
チュートリアルがなくともプレイ方法が理解できるほど簡単であることが求められているのです。
しかし、チュートリアルがないとわからないようなゲームや、チュートリアルがあっても何をどうしていいかわからないゲームはたくさん存在します。
そうなるとプレイヤーはお手上げ。数分で離脱ということも十分にあり得るのです。
そうならないためには、自分視点を捨てること。
できれば第三者にプレイしてもらい、プレイ方法がすべて簡単に理解できるかを聞いておきましょう。
また、最初の方のステージでは矢印などでプレイを促してあげるという方法もおすすめです。
重要なのは言語ではなく視覚的に伝えること。
ハイパーカジュアルゲームは世界に向けて発進するので、言語での説明はあまり好まれません。
言語で説明するとしたらタイトル。分かりやすいタイトルをつけるのも作戦の1つです。
ハイパーカジュアルゲームの良さが裏目に出やすいのがこの項目。
ハイパーカジュアルゲームは簡単操作で手軽にプレイできるのが魅力。
しかし、あまりに内容が単調だと飽きられてしまい、リテンションが下がってしまうのです。
だからといってゲームを複雑にするのはナンセンス。
ゲームレベルや機能性を調整したり、ステージ進むと新しい要素が追加されたりといった、ゲームの手軽さを失わずにプラスできる部分を探していくことをおすすめします。
例えばパズルゲームであれば、難問かに一度難しめの問題を入れたり、ちょっと変わった形のパズルに挑戦できる権利をもらえたりと、何度もプレイしたユーザーでもワクワクするような内容を詰め込みことが求められます。
ハイパーカジュアルゲームにやり込み要素?と思うかもしれませんが、シンプルだからこそ意外と大事な部分。
前述した「内容が単調すぎる」の部分にも関わってくるのですが、ハイパーカジュアルゲームはゲームの内容がシンプルだからこそ飽きやすいもの。
そこでなんとかユーザーを繋ぎ止める施策を考えなければならないのです。
その1つがこのやり込み要素。
ゲーム自体に中毒性があれば良いのですが、そうでない場合、多くの人はその単純な動きに飽きてしまうでしょう。
そこにやり込み要素があるだけでリテンションが上がる可能性があるのです。
最も簡単なのはステージクリアごとにコインを配り、そのゲーム内コインでスキンなどを購入してもらうという仕組み。
魅力的なスキンを豊富に用意しておけば、コレクション欲によってプレイを長引かせることができます。
また、ステージが進むごとに自分のレベルが上がるなどの仕組みも、アプリ削除を「もったいない」と思いとどまらせる1つの策といえるでしょう。
これまでご紹介したきた敗因は、アプリの中身に関するもの。
ではそもそもアプリがダウンロードされないという場合はどうなのでしょうか。
ハイパーカジュアルゲームの場合、集客のほとんどを広告に依存しています。
そのため集客に失敗している、つまりアプリをダウンロードしてもらえない場合は、広告が悪いという原因がほとんどなのです。
人は広告を見てアプリをダウンロードする場合、見るのは広告開始からほんの数秒のみ。
その数秒でアプリの価値をジャッジし、ダウンロードという行動に移るのです。
アプリの面白い部分をクライマックスにしようと、動画の最後に持ってくるアプリをよく見かけます。
しかしそれでは獲得どころか見てすらもらえない可能性があるのです。
せっかく良い動画を作って配信していても、プレイヤーの目に触れなければ意味がありません。
広告にはアプリのおもしろさはもちろんのこと、ゲームの目的や報酬、ダイナミックさなどを詰め込む必要があります。
それを開始数秒にすべて詰め込むのはすごく難しいことではあるのですが、なるべく意識して作成するようにしましょう。
ハイパーカジュアルゲームをリリースしたのにそもそも広告を出していない人もいるのですが、市場規模の大きなこの業界で世界的ヒットを目指すには広告は必須。
口コミの評価でヒットするのはせいぜい日本のみで、そのヒットが海外にまで伝染するのはごく稀な話です。
とはいえハイパーカジュアルゲームにかける広告費はかなり高額なもの。
個人で制作している人や、予算をかけられない会社などは結局広告費をケチってしまい、失敗するパターンに陥ることも少なくありません。
そこで出てくるのがパブリッシング事業の重要性です。
パブリッシング事業とは、デベロッパー(アプリ制作者)が作ったアプリに対し、代わりにプロモーションをする事業のこと。
広告費を全額パブリッシャーが負担し、全世界に向けてプロモーションをかけていきます。
ハイパーカジュアルゲームを世界に発進するために必要な広告費は、時に億単位となることも。
かなり大掛かりなプロジェクトになるため、ノウハウのあるパブリッシャーに頼むことがとても重要となってくるのです。
また、弊社は広告周りだけでなく、デベロッパー様に持ち込んでいただいたアプリのレビューも行っています。
アプリをヒットに導くためのノウハウを惜しみなく提供しているため、ヒットアプリを1つだけでなく次々に生み出せる可能性があるのです。
その中で成功が見込めるアプリにはテスト配信を進め、ユーザーの反応を見ていきます。
パブリッシャーにもそれぞれの特徴があるため、どこまで見てもらえるのか、どれだけのノウハウがある企業なのかを調べて問い合わせることをおすすめします。
ハイパーカジュアルゲームの失敗要因についてご紹介してきました。
これまで何度ももったいないアプリに出会ってきましたが、そのどれもが少し改善すればヒットアプリになり得るようなもの。
少しノウハウを知っているだけでも、ハイパーカジュアルゲームは格段に良いものが作れるのです。
この記事を最後まで読んでくれたあなたは、きっと読む前よりもスキルやノウハウを手に入れているはず。
さっそくそのノウハウを利用して、新たなゲーム開発に挑戦してみませんか?
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