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スマホアプリをリリースした後、何もせずただダウンロードされるのを待っていませんか?
とても優れたアプリであればいつの間にか大人気アプリに育っていた、なんてことがあるかもしれませんが、そう甘くはないのがアプリの世界。
毎日多くのアプリがリリースされており、何も対策せずに多くのユーザーにダウンロードしてもらうのは難しいことなのです。
そこで重要となるのがアプリのマーケティング。
競争率の高いアプリ界で勝ち残るためには、マーケティングをしっかり行って対策を打つことが重要となります。
では実際にアプリのマーケティングとはどういったことを指すのでしょうか。
「アプリマーケティング」というとお店や商品を知ってもらうためにアプリを活用するようなマーケティング手法を指すことがほとんど。
しかしこの記事でご説明していくのは「アプリ”の”マーケティング」であり、アプリ自体に対するマーケティング対策。
つまりアプリをより多くのユーザーに使ってもらうため、アプリをどう拡散していくかというところに重点を置いています。
具体例は後述しますが、SNSや検索エンジンといったアプリ以外のフィールドで対策を行うことも。
目的はいずれもアプリへの集客となります。
アプリをダウンロードしてもらうには、まず知ってもらうというステップをクリアする必要があります。
リリースされた後誰にも知られないまま廃れていくアプリは少なくありません。
そうならないよう、マーケティング戦略をしっかり立ててユーザーを集める必要があるのです。
これからアプリのマーケティングについて具体的な方法をご紹介していきますが、その前に自分の作ったアプリの良い部分(アピールポイント)を改めて把握しておいてください。
アピールポイントを明確にしておくことで、スムーズにマーケティングを行うことができます。
アプリのアピールポイントを確実にユーザーに届け、ダウンロードを促しましょう。
ではさっそく、ここからはアプリのマーケティング手法についてご紹介していきます。
すべてをむやみやたらに行うのではなく、自分のアプリに合った方法を選んで徹底的に行う方がおすすめです。
まずご紹介するのがアプリストア対策。アプリストアとはApp storeやGoogle Playのことです。
このアプリストア対策は「ASO(App Store Optimization)」と呼ばれ、昨今かなり注目されている分野。
ASO対策をすることで、ダウンロード数増加に大きく貢献することができます。
ASOにはアプリストア内での検索順位を上げること、検索された後の詳細ページでダウンロード率を上げることといった2つの意味合いが含まれていることがほとんど。
具体的にはアプリ名や説明文などにキーワードを追加したり、アイコン・スクリーンショットを改善したりといった施策が代表的です。
検索順位が上がれば、その分ユーザーの目に留まる機会は当然増えます。
また詳細ページの対策も打っておけば、CV率も上がるためダウンロード数をグッと増やすことができるのです。
ASOに関しては対策を専門とした企業も増えてきているので、自信がない方やすぐに効果が欲しい方は頼ってみるのも良いでしょう。
アプリを知ってもらうためには拡散力のあるツールを使うのが近道。
そこでまず取り入れたいのがSNSでの拡散です。
TwitterやInstagram、Facebookなど様々な媒体があるので、マーケティングを行いたいアプリによってうまく使い分けましょう。
年齢層や性別、アプリのジャンルを分析することで拡散すべきSNSが見えてくるはずです。
もちろん複数の媒体で発信してもOK。できるだけ多くのユーザーの目に触れるよう工夫してみてください。
多くのSNSには「タグ」という概念が存在します。
タグで検索するユーザーも多いため、投稿する際には有効なタグをつけるよう意識してみましょう。
また、視覚的な効果はとても重要。写真や画像を使ったプロモーションも積極的に取り入れてみてください。
SNSでの発信をする際、より効果を発揮してくれるのがインフルエンサーの投稿。
インフルエンサーは各SNSに相当数のフォロワーを抱えているため、ただ投稿するだけでも一気に多くのユーザーの目に触れさせることができるのです。
インフルエンサーを選定する際は、アプリのユーザー層を意識することが大切。
当該アプリのユーザー層が好むようなインフルエンサーを選ばなければ意味がありません。
誰にどう発信してもらうかはとても重要なポイントですので、ディレクションは手を抜かずに行いましょう。
SNSでの発信よりも確実に情報をユーザーに届けるのであれば、広告配信が有効です。
広告には種類がたくさんあり、どのプラットフォームでどのような広告を配信するかは慎重に選定しましょう。
SNS上なのか、検索エンジンなのか、情報サイトなのか…様々なプラットフォームが存在するので、アプリに合ったものを選ぶ必要があります。
広告の配信にはそれなりに資金が必要なので、アプリの収益がその資金を上回るように調整することが重要です。
費用対効果を考えた上で広告配信を検討すると良いでしょう。
新作アプリについてのプレスリリースを配信することもマーケティング戦略の1つ。
プレスリリースとは新しい情報をメディアなどに対しお知らせする文章のこと。
新しいアプリが出ましたよ、ということを各メディアにニュースのような形で知らせることができます。
プレスリリースを打つ場合、プレスリリース配信サービスを利用するのが一般的。
無料のものから有料のものまでさまざまなので、予算やアプリの種類によってサービスを使い分けると良いでしょう。
サービスによってはプレスリリースサイトに掲載してもらえるだけでなく、各メディアに自動的にリリース情報を流してもらえるプランなども存在します。
また、直接メディアに連絡をするという方法も。
プレスリリースの文章を作成し、各メディアの連絡先に1つずつ送っていきます。
興味を持ってもらえればメディアに掲載してもらえるなんてこともあるかもしれません。
最後にご紹介したいのは、ハイパーカジュアルゲームのマーケティング手法について。
ハイパーカジュアルゲームは他のアプリと少しマーケティングの方法が異なるため別でご説明させていただきます。
収益性が注目されているゲームアプリジャンルである、ハイパーカジュアルゲームについて知りたい方はこちら。
ハイパーカジュアルゲームにユーザーを集める際、有料広告を配信するのが一般的な方法です。
プロトタイプの状態で動画広告を制作・配信し、広告へのユーザーの反応をチェックします。
ここで反応が良ければ本リリースに向けてアプリを改修し、より多くのユーザーに向けてプロモーションしていくのです。
集客を広告に頼り切っている分、配信する動画広告の内容やクオリティはかなり重要です。
また世界に向けて広告を配信するため、かかる広告費は莫大なものとなってしまいます。
そこで知っておきたいのがパブリッシング事業というもの。
デベロッパーが制作したアプリに関し、広告周りや資金面をサポートする事業が存在するのです。
パブリッシング事業を利用すれば、広告周りのクリエイティブや配信資金周りををすべて対応してもらえるため、デベロッパーはアプリを作ることだけに専念することができます。
つまりマーケティング面については一切を任せることができるのです。
ユーザーにアプリをダウンロードしてもらうには、まず見つけてもらうことが重要です。
そのためにはアプリのマーケティングをしっかり行うことが大切。
その具体案として今回は以下項目をピックアップさせていただきました。
・アプリストアの対策
・SNSでの拡散
・インフルエンサーを活用
・広告配信
・プレスリリース配信
これらを手あたり次第実施するのではなく、自身のアプリに合ったものを選んでプロモーションを行うことが大切。
まずは拡散したいアプリのメリットや強みを把握し、プッシュできる態勢を整えてから始めるようにしましょう。