ハイパーカジュアルゲームのトレンドの変化は早いもの。
最新のトレンドは「文字を使ったアプリ」って知っていましたか?
実はハイパーカジュアルゲームにしては変わっているトレンドなんです。
今回は、ちょっとルールから外れたおもしろトレンド・文字を使ったアプリに注目して解説します!
ハイパーカジュアルゲームのターゲットを狭める危険性についても話しているので、トレンドに挑戦したいけど不安な方は必見です!
■目次■
はじめに、ハイパーカジュアルゲームの基本を知っている人なら誰でも抱く疑問「文字を使っていいのか」に答えていきますよ。
ハイパーカジュアルゲームに文字を使うときは「直感的にプレイできるか」がカギとなります。
ハイパーカジュアルゲームの鉄則は、国籍や年齢に関係なく誰でも直感的にプレイできること。
どんな言語を話す人でも分かりやすいゲームである必要があります。
そのため、文字を使ったアプリはハイパーカジュアルゲームには向いていない印象です。
ただし文字を使ったアプリでも「直感的に」プレイできれば、ハイパーカジュアルゲームとして人気が出る可能性があります。
ゲーム内での文字の使い方がポイントかもしれません。
また、パズルゲームの一種として文字を取り入れることは可能です。
パズルゲームとは、ハイパーカジュアルゲームの王道ジャンルのうちの一つ。
絶妙な難易度と、パズルを解けたときの爽快感が魅力です。
文字を使ったハイパーカジュアルゲームでも、そんな「適度な難易度」と「爽快感」を与えるアプリなら人気が出るかもしれません。
ただし、文字を使ってしまうと、どうしても「文字を理解できるユーザー」にターゲットが限定されてしまいます。
するとダウンロードしてくれる可能性があるユーザーの総数が減るので、収益化に注意が必要です。
「ターゲットの狭さ」に関しては記事の後半でもっと詳しく説明していますよ!
新しいトレンドなので、文字を使ったハイパーカジュアルゲームを見たことがない方も少なくないはず。
今回は文字を使った人気のハイパーカジュアルゲームを4つ紹介します。
ポイントである「文字の使い方」に注目して見ていきましょう。
「Type Spin」は転がす文字(アルファベット)を選んで障害物競争のタイムを競うハイパーカジュアルゲーム。
文字の形によって動きが異なるので、コースによって最適な文字を選ぶ必要があるのです。
例えば、以下の場面では「G」の力強い重心が有利になっています。
「Type Spin」は文字を使っているアプリですが、アルファベットの形を知っていれば誰でもプレイできることが特徴。
ターゲットをあまり狭めない賢い文字の使い方だと言えるでしょう。
もっと詳しいレビューはぜひ以下の記事を参考にしてくださいね!
「Happy Printer」はタイピングの速さを競うハイパーカジュアルゲーム。
表示される文章を素早くタイピングすることでコースを進みます。
レベル内で1位か2位のスコアを出さないと次のレベルに進めないので、少し緊張感があって中毒性がありますよ。
一応言語が選べるようですが、日本語には対応しておらず英語がメイン。
タップやスワイプのみでプレイできるハイパーカジュアルゲームが多い中、タイピングのスピードが肝となるゲームです。
タイピングゲームでは、他にもVoodooがリリースしている「Type Run」というアプリが人気となっています。
タップやスワイプと同じくらい直感的にタイピングできる人が多い時代なのかもしれませんね。
「ABC Runner」は、文字縛りがあるクイズに回答するハイパーカジュアルゲームです。
レースが始まると、ランダムに文字(アルファベット)が表示されます。
以下の場合は「A」です!
すると「Aから始まる女の子の名前は?」「Aから始まる動物の名前は?」などカテゴリーごとにクイズが出題されます。
一見スピード感があって楽しそうなハイパーカジュアルゲームですが、実はクイズの内容がアメリカ人向け。
「アメリカの大統領の苗字でJから始まるものは?」など、日本人からすると「知らんがな!」と言いたくなるクイズが多く出題されます。
世界の中でもアメリカ向けのハイパーカジュアルゲームで、かなりターゲットが狭い例だと言えるでしょう。
ほどよく頭を使う難易度なのでアメリカ事情に詳しければハマりそうですが、「直感的にプレイできるか」と聞かれるとちょっと微妙ですよね。
「Word Candy」は文字(アルファベット)を組み合わせて言葉を作るハイパーカジュアルゲーム。
画面下に表示される文字のキャンディーを並び替えて、できるだけ多くの言葉を作ります。
色がポップで可愛くて、コンセプトとしてはシンプルで楽しそう。
しかし、英語の単語を多く知らないとプレイが難しいですよね…。
英語を話せることが前提となるので、日本人にはプレイが難しいでしょう。
今回紹介した4つのアプリは英語が分かれば楽しそうなゲームですよね。
文字の使い方によって様々な種類のハイパーカジュアルゲームを開発できるのです。
しかし文字を使ったハイパーカジュアルゲームは、文字を読めて、その言語を理解できるユーザーのみがターゲットとなってしまうデメリットがあります。
ターゲットを狭めると何が起きるのか、それを予防するための注意点を知っておきましょう。
ターゲットを狭めると、収益化が難しくなる可能性があります。
本来ハイパーカジュアルゲームは、世界中の老若男女がプレイできるためターゲットが広く、収益性が高いのです。
ところが文字を使うことでターゲットを限定してしまうと、必然的にダウンロード数も減少しがち。
すると、ハイパーカジュアルゲーム内の広告が十分に再生されず、収益化が困難になる可能性があります。
より多くアプリをダウンロードしてもらうためには、より多いユーザーをターゲットにした方が有利なのです。
そこでターゲットを狭めずに文字を使ったハイパーカジュアルゲームを開発するコツは、ずばり「直感的にプレイできるか」を意識すること。
「Type Spin」のように、文字(アルファベット)の形さえ知っていればプレイできるハイパーカジュアルゲームなら、ターゲットもあまり限定されないでしょう。
ユーザーが話せる言語を限定せず、どんな国籍の人でも簡単にプレイできるゲームを目指すのがおすすめです。
英語の勉強アプリとして新たな意味を見いだしたり、アイデアに斬新さをプラスしたりすることで新たなトレンドを開発できるかもしれません。
もしくは、タイピングゲームのように英語力よりも反射能力が求められるゲームなら非英語圏でもヒットしやすいでしょう。
何にせよ文字を使ったアプリを開発するときは直感的にプレイできるかを慎重に判断するのが大切です。
変わったトレンドがどんどん出るのもハイパーカジュアルゲームのおもしろいところ。
文字を使ったアプリは日本人が開発・プレイするのは難しいですが、常にトレンドをチェックしていると新たなアイデアが得られ独創的なアプリの開発につながるかもしれません!
トレンドをまとめた他の記事も参考にして、ぜひ次のアプリ開発に活かしてみてください!