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こんにちは、ハイパーカジュアルゲーム大学ライターのこまこです。
ハイパーカジュアルゲームは、パズルゲーム、アクションゲームなどいくつかのジャンルに分けることができます。
細かく分けるとキリがないのですが、ある程度ジャンル分けすることでトレンドを分析しやすくなるのです。
そんなジャンルの1つに「ランゲーム(ランナーゲーム)」と呼ばれるものがあります。
このランゲームになぜ注目したかというと、その理由の1つがVoodooさんにあります。
Voodooさんが開催しているハイパーカジュアルゲームコンテストの題材に「ランアクションゲーム」というものが何度も挙がってきているのです。
2021年2月現在開催されているコンテストの題材にもなっています。
ということは、世界のVoodooさんがランゲームはまだまだいけると考えているということ。
つまりチャンスがまだまだあるということではないでしょうか。
そこで今回は、そんなランゲームについて詳しくご紹介していきます。
そもそもランゲームとはいったいどのようなものなのでしょうか。
Voodooさんの定義に沿ってご説明していきます。
まず、プレイヤーキャラクターがスタート地点からゴール地点に移動するゲームであること。
ある地点からある地点まで移動することが、ランゲームの最低条件となります。
ただそれだけではつまらないゲームになってしまうので、ゴールまでの道のりには障害物などを設置するなど、ゲームごとに工夫が必要です。
次に、プレイヤーキャラクターの移動についてユーザー自身が制御・操作することができること。
ランゲームの特徴の1つに「動き」が挙げられます。
スタートからゴールまで移動するキャラクターは、プレイヤー自身で動かせなければなりません。
スタート地点からゴール地点までの間、プレイヤーがそのキャラクターを動かすことができないようなアプリは、Voodooさんの基準でのランゲームには当たりません。
文章だけではわかりにくいと思いますので、リリースされているアプリの中からランゲームにジャンル分けできるものをご紹介していきます。
Good Job Gamesさんリリースのハイパーカジュアルゲーム。
キャラクターを操作し、障害物を乗り越えながらゴールを目指します。
フィールドにはライバルがおり、ライバルよりも早くゴールすることが目的です。
画面をタップしている間はキャラクターが前に進みます。
障害物にぶつからないよう、タイミングを見てキャラクターを前に進めるゲームです。
ライバルがいることで「勝ちたい」という欲求を引き出すことができます。
また、障害物の難易度が絶妙で、ついプレイしたくなってしまうゲームに仕上がっているといえるでしょう。
決められた燃料でトラックをゴールまで走らせるゲーム。
坂やカーブをうまく使って、燃料を節約しながら進みます。
ゲームをプレイするごとにゲーム内コインがもらえ、そのコインで燃料やパワーのレベルを上げることも可能です。
画面をタップしている間トラックに燃料が継ぎ足されていく仕組み。
どれだけ少ない燃料で効率よく走らせることができるかが肝となります。
ステージクリアできずともコインがもらえ、次のプレイでは前回よりも良い条件でスタートできるため、「次はうまくやれる」という希望を持たせるのがうまいゲームなのだと感じました。
Voodooさんリリースのハイパーカジュアルゲーム。
2020年秋に開催されたハイパーカジュアルゲームコンテストの優秀賞を獲得した作品です。
棒を拾いながら進み、様々な障害物をこの棒によってクリアしてくランゲーム。
レールの上をうまく滑るためには、棒の長さを保ったまま走り続ける必要があります。
棒を使ってビル群を下っていくというオリジナリティに溢れたこのゲーム。
ハイパーカジュアルゲームコンテストで優秀賞をとるにふさわしいアイディアだと思います。
ゴールするのは簡単だけれど、パーフェクトなプレイをするのは難しいというレベルデザインも魅力の1つです。
実例を出してきましたが、ランゲームについて理解は深まりましたでしょうか。
では、なぜここまでランゲームが注目されているのか、特徴から見る人気の理由をご紹介していきます。
ランゲームの基本は「移動」です。
さらに物理(自然の摂理にかなった動き)を使ったゲームが多いので、自然と理解できる仕組みがほとんど。
学習コストをかけずとも理解できるとなると、ユーザーへの負担がグッと減ります。
チュートリアルなく理解できる内容であることは、ハイパーカジュアルゲームの基礎。
ランゲームはそこをクリアしやすいため、ハイパーカジュアルゲームに適しているのです。
ランゲームは移動の速度を変えるだけで、ゲームのテンポを変えることができます。
そのためテンポの良いゲームを作り出しやすいことが特徴の1つです。
テンポはゲームに爽快感を出すために重要な役割を果たしてくれる要素。
うまくプレイしているとテンポが早くなるなど、緩急をつけるためにも役立ちます。
ランゲームは学習コストが少ないことは前述しました。
それによって得られるメリットの1つが、老若男女に楽しんでもらえるということ。
指でタップしたり、スワイプしたりして何かを動かすという超単純な操作でゲームを楽しむことができるので、性別や年齢、国籍を問わず多くの人に刺さる可能性があるのです。
これはハイパーカジュアルゲームとして大きな強みとなります。
上記で紹介したもの以外にも、多くのランゲームアプリがリリースされています。
まずはいくつかランゲームをプレイし、感覚をつかんでみましょう。
そのあとはアイディア勝負。
すでにリリースされているアプリに負けない、良いアイディアを考えましょう。
ランゲームのトレンドはまだまだ終わらないはず。
今からでも遅くありませんので、ぜひ挑戦してみてください。