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ハイパーカジュアルゲームは、近年最も注目されているスマホゲームのジャンルの一つです。
空いた時間にサクサク楽しめる手軽さや中毒性が特徴で、老若男女を問わず多くのユーザーを惹きつけています。
SNSやゲームアプリの広告で目にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、ハイパーカジュアルゲームがヒットした原因について説明・考察していこうと思います!
アプリ開発事業の支援を行っているironSourceの発表によると、ハイパーカジュアルゲームの市場規模は、約6兆3,000億円(2019年)に昇ります。
庶民オブ庶民の筆者からすると、到底想像の及ばない数字です…!
しかも2020年はコロナで自粛生活が続いた影響もあって、ハイパーカジュアルゲームのニーズも世界的に大きく増加しました。
アプリマーケティング効果測定プラットフォーム「adjust」のレポートでは、2020年ハイパーカジュアルゲームのセッション数(訪問数)は前年比72%増を記録したそうです。
今後も参入企業が続々と増えていき、業界は更なる盛り上がりを見せていくことが予想されます。
ここからは、ハイパーカジュアルゲームが世界的にヒットした理由について考察していきます。
「これからハイパーカジュアルゲームを開発したい」という方にとってかなり参考になる部分ですので、ぜひ最後までお読みください!
ハイパーカジュアルゲーム最大の魅力と言ってもいいのが「手軽さと中毒性」です。
1ステージ30秒~1分程度でサクサク進められるので、通学・通勤電車の中や家事の合間など、ちょっとしたスキマ時間でも楽しめるんですよね。
加えて、ついつい止められなくなってしまう中毒性。
少し頭を使い工夫を凝らせば、しっかりクリアできる絶妙な難易度設定のゲームが多く、ユーザーのモチベーションは高まりっぱなしです。
「もっとプレイしたい!」「次はどんなステージなんだろう」という好奇心を刺激されたプレイヤーは、ぐんぐんハイパーカジュアルゲームの沼にハマってしまうことでしょう。
ハイパーカジュアルゲームがヒットした原因の一つとして、ターゲットの広さと市場の大きさが考えられます。
例えばプレイステーションやスイッチなどといった従来のゲーム作品は、ゲーム機本体をもっているユーザーでなければ遊べません。
その上で性別、年齢等を考慮して作られているので、おのずとプレイヤーの数は限られます。
スマホのゲームアプリも特定のターゲットに向けて、シナリオやキャラクターのデザイン、世界観を作りこむものがこれまでの主流でした。
しかしハイパーカジュアルゲームのターゲットは国籍、年齢、性別を問いません。
操作感やゲーム内容が極めてシンプルなので、スマホさえもっていれば誰でも楽しめるんです。
圧倒的にターゲット層が広く、その分市場も大きいのがハイパーカジュアルゲームの強みと考えられます。
近年ハイパーカジュアルゲームが盛り上がりを見せる理由の一つに「開発ハードルの低さ」があります。
ハイパーカジュアルゲームは、初心者でも比較的簡単に開発しやすいゲームジャンルです。
プロのプログラマーやデザイナー、シナリオライター達がみっちり時間をかけ試行錯誤して作り上げる従来の本格ゲームとは違い、ハイパーカジュアルゲームは基本的な知識さえあれば制作可能。
ゲーム開発初心者でも個人で開発できるので、副業として比較的参入しやすいんですよね。
ハイパーカジュアルゲームの成功要因としては、「現代人にマッチしたゲームジャンル」であるということも考えられるのではないでしょうか。
とにかく多忙な現代人は、ガッツリ時間をとって特定の娯楽に打ち込むことが難しい状況にあります。
家事をしながらYouTubeを見たり、ネットフリックスで映画を見ながらスマホをいじったり、同時進行で色々な娯楽を楽しむ方が増えたのではないでしょうか。
そんな状況の中、ハイパーカジュアルゲームのようにスキマ時間で片手間に楽しめる娯楽が、ユーザーの心を掴むようになったのだと考えられます。
ゲーム機本体を買うコストも、長いプレイ時間を確保する必要もない。
そんな「手軽さ」というハイパーカジュアルゲームの優位性は、今後もスマホゲーム業界を席巻する大きな武器になるはずです。
広告が進化し、ユーザーのモチベーションを喚起しやすくなったことも、ハイパーカジュアルゲームにとっては追い風でした。
ハイパーカジュアルゲームは、集客も収益も広告に依存しています。
ゆえに、いかに短い時間でアプリの魅力を伝えきれるかが重要なんです。
様々なアプリが工夫を凝らし、ユーザーのモチベーションを高める広告を打ち出す中、「プレイアブル広告」という新しい広告の形も生まれました。
プレイアブル広告は、ユーザーが実際にゲームの簡易版を体験できる広告で、これまで以上にプレイヤーの好奇心を煽ることができるのが大きな魅力です。
1ステージ30秒程度で進めるハイパーカジュアルゲームと、このプレイアブル広告の相性が抜群なんですよね。
こうした広告の進化も、ハイパーカジュアルゲームのインストール数に大きく貢献しているのではないでしょうか。
プレイアブル広告についてはこちらの記事で詳しく記載しています。
→プレイアブル広告とは?遊べる広告でユーザーをゲットする方法
多くのヒット作品が生まれているハイパーカジュアルゲームですが、今後もこの傾向は続いていくことが予想されます。
先述のように、ハイパーカジュアルゲームはスマホさえもっていれば国籍や年齢を問わず誰でもプレイすることができます。
スキマ時間にサクサク進められる手軽さとプレイヤーをぐんぐん惹き込む中毒性、そして世界中のスマホユーザーを対象にした圧倒的に広いターゲット層。
無限の可能性を秘めたハイパーカジュアルゲームには、今後ますます多くのプレイヤー、開発者が参入していくはずです。
ハイパーカジュアルゲームは、ビジネスとしても非常に伸びしろのある分野です。
わかりやすいコンセプトとシンプルな操作性がウリのハイパーカジュアルゲームでは、必要以上に凝った世界観やキャラ設定、シナリオの奥行等は必要ありません。
最低限の知識と開発環境さえあれば、初心者でも十分制作可能です。
その上、成功すれば億単位の収益を期待できるのですから、非常に夢のある業界ですよね…!
こちらの記事では、ハイパーカジュアルゲーム開発を始めるにあたって必要な環境や知識についてまとめてあります。
併せてご覧ください!
→まずはここから!ハイパーカジュアルゲームの開発を始める時にするべきこと
開発ハードルが低い上に、莫大な収益が見込めるハイパーカジュアルゲームには、多くの企業や開発者が参入していくことが予想されます。
とはいえ現段階ではまだまだ市場は未熟で、今から参入すれば個人でも十分に戦える業界と言えるでしょう。
多忙な現代人のニーズに適合したハイパーカジュアルゲームは、まさに「未来の娯楽」。
その無限の可能性に、筆者もワクワクが止まりません。
今後もまだまだ盛り上がりを見せてくれそうなハイパーカジュアルゲーム業界に注目です!