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ハイパーカジュアルゲームを作るからには、世界中でプレイされるようなヒットアプリに育てたいですよね。
何も考えずに作ったアプリが大ヒット!なんてことも稀にあるのですが、ほとんどの場合そううまくはいきません。
ヒットするハイパーカジュアルゲームは、ヒットするだけの条件を備えているのです。
筆者はこれまで何十ものハイパーカジュアルゲームをプレイ&レビューしてきました。
その中で、ヒットするハイパーカジュアルゲームの条件が少しずつわかってきたのです。
そこで、ヒットするハイパーカジュアルゲームが備えている条件をリストにしてご紹介。
プログラミングに入る前にこのチェックリストと自分のアイディアを照らし合わせておけば、良いハイパーカジュアルゲームが作りやすくなるのではないでしょうか。
項目については1つずつ詳しくご説明しますので、ヒットするハイパーカジュアルゲームに必要なものが細かくわかると思います。
ではさっそくチェックリストの内容に入っていきましょう。
まずは手軽さ。ここではプレイ時間とプレイ方法がかなり大きく関係してきます。
まずプレイ時間はできれば1分程度が目安。長くても1ステージ2分以内にはおさめたいところです。
なぜならハイパーカジュアルゲームは隙間時間にプレイされることを想定しているから。
ちょっとした空き時間にプレイしようと思うと、2分が限度だと思われます。
また時間だけでなく、プレイ方法についても手軽であることが必要です。
指1本でプレイすることができ、かつ難しい動きは避ける必要があります。
片手でさっとプレイできるよう、両手で操作する動きも避けた方がよいでしょう。
ハイパーカジュアルゲームは世界中でプレイされることを想定しているため、言語を使わずに理解をしてもらう必要があります。
ユーザーが目にするすべてのことにおいて、分かりやすさが求められているのです。
ゲームの目的はもちろんのこと、障害物、加点の方法、報酬など、様々な事項について分かりやすさが必要となります。
ここを確認するには、開発者以外の人間に見てもらうのが1番です。
アイディア段階でもいいですし、ここに関しては開発しながらでも間に合う項目です。
リリースした後のユーザーの反応を見ながら調整することも出てくるかと思います。
ハイパーカジュアルゲームを開発している間は常に頭に入れておきましょう。
難易度調整(レベルデザイン)はとても重要な要素。
いくらダウンロードしてもらえたとしても、難易度がうまく調整できていないと離脱の原因となります。
ユーザーはハイパーカジュアルゲームをプレイすることで「自分はすごいんだ」と思うことを望んでいます。
そのため、クリア自体の難易度は上げ過ぎない方が良いでしょう。
気にするべきはクリアするまでの道筋。
シンプルにクリアするのは簡単でも、よりパーフェクトにプレイしたくなるようなゲームを設計することによってユーザーの興味を引くことができます。
そのパーフェクトをとる難易度を調整することで、ユーザーに継続して遊んでもらうことができるのです。
ゲームの難易度を考える際は、ぜひその点も注目してみてください。
ハイパーカジュアルゲームにはトレンドというものが存在します。
トレンドが終わってしまったゲームは、ユーザーに飽きられてしまっている可能性があるため開発をおすすめできません。
トレンドをチェックするのであれば、ぜひアメリカのランキングを見るようにしてみてください。
ハイパーカジュアルゲームの舞台は世界。
日本のランキングだけでは世界レベルでのトレンドを掴むことはできません。
アメリカのランキングの見方は記事にまとめてあるので、ぜひこちらも読んでみてくださいね。
⇒ハイパーカジュアルゲームを作るならランキングを見よ! ランキングから学べるヒットのコツ
トレンドに乗ったアプリのアイディアが思いついたら、すぐに開発に着手することをおすすめします。
トレンドはすぐに移り変わってしまうため、できるだけ早くその波に乗っておきましょう。
トレンドのお話をしましたが、トレンドに乗ろうと他アプリの真似をするだけではヒットは見込めません。
トレンドを意識しつつも、他のアプリにはない新しさを取り入れる必要があるのです。
ハイパーカジュアルゲームの世界では、アイディアを真似されるようなことはよくあります。
しかしすべてを真似しただけでは、後出しのアプリに勝ち目はありません。
既出のアプリにはないものをアピールすることでやっと、ユーザーがそのアプリをダウンロードするメリットが生まれるのです。
新しさを考える際におすすめの方法が、他のハイパーカジュアルゲームをプレイすること。
アプリをプレイすることで「ここはもっとこうした方が……」という不満が生まれればチャンスです。
その不満をぜひ自身のアプリに取り入れてみてください。
ハイパーカジュアルゲームの中でユーザーが起こす行動には、しっかりとフィードバックを与える必要があります。
例えば通常の3倍のスピードでゴールできたのに、普段と同じ演出だけでは物足りません。
「Fantastic!!!!」などといった褒め言葉や大量の紙吹雪が舞う派手な演出、レアなスキンの解放など、特別な演出があることでさらに良いプレイがしたいと思えるようになるのです。
パーフェクトなプレイだけでなく、通常プレイに関してもそれなりのフィードバックは必要です。
ちょっとした行動にもきちんとフィードバックを与えてあげることで、ユーザーに関心を持たせ続けるができますよ。
中毒性は掴んだユーザーを離さないために重要なポイント。
なぜかやめられない、プレイし続けてしまうという魅力を兼ね備えたゲームを開発するようにしましょう。
せっかくアプリをダウンロードしてもらえたとしても、すぐに削除されては意味がありません。
できるだけユーザーを惹きつけ、リテンションをアップさせましょう。
中毒性を高めるためにできることをまとめた記事がありますので、ぜひこちらもご覧ください。
ハイパーカジュアルゲームのターゲットは世界中の人々。
年齢や性別を問わず、誰でもプレイできる内容のゲームを開発する必要があります。
とにかくターゲットを狭めてはならないのです。
例えば暴力的な要素を入れてしまうと、子供や女性が離れてしまうことも。
またメイクやネイルといったジャンルは、ユーザーが女性に偏り過ぎてしまう可能性が考えられます。
稀に偏った内容のハイパーカジュアルゲームがヒットすることもあるのですが、基本的にはターゲットを狭めず、誰にでもウケる内容を考えておくようにしましょう。
ヒットするハイパーカジュアルゲームには法則があります。
ただ、わかっていてもすべてをクリアするのは簡単ではありません。
そこで、アイディアを思いついたら上記内容に当てはめてから開発するという流れをぜひ実践してみてください。
そうすることで自分のアイディアを俯瞰的に見ることができるようになります。
何も考えずに開発に入るよりも、一度これから作るハイパーカジュアルゲームについて考える時間を設けた方が効率的にアプリをヒットに向かわせることができるはず。
ぜひ上記項目を活用してみてくださいね!